2012年11月10日土曜日

漁業を営む居酒屋"現わる!エーピーカンパニー

2012年11月9日 夜 「塚田農場」訪問


 カンブリア宮殿 2012年9月15日放映 サイト


"漁業を営む居酒屋"現わる! 生産者も幸せにする新・外食企業

エー・ピーカンパニー社長 米山 久(よねやま・ひさし)氏 「すごいファン」をつくれ

エー・ピーカンパニー副社長 野本 良平(のもと・りょうへい)氏 



生産者と居酒屋ががっちりタッグを組んで、「より美味しく、より安く」を提供!…こんな独自のビジネスモデルで急成長しているのが、外食企業のAPカンパニーだ。地鶏、鮮魚、ホルモンの3業態を軸に、創業からわずか10年で、16ブランド96店を展開している。APカンパニーは、生産者と直接契約し、また自ら農場も運営するなどして、生産から販売までを一貫することで大幅なコストダウンを実現。飲食業の枠組みを越えた"流通革命"を起こしている。
そしてこの6月、自社で漁業に乗り出した。漁船を購入し、九州の定置網漁で獲れた魚を東京に直送する。そこではハローワークで漁師を募集、社員として雇い入れた。疲弊する日本の漁業の活性化に一役買いたいと意気込むAPカンパニー。九州の離島で朝に獲れた魚を、夜には東京の店で提供するという、独自の流通システムも作り上げている。
全国各地の「生産するプロ」と、東京の「売るプロ」が対等に組んで、外食から一次産業を変える!客のリピート率6割を誇る、異色の外食ビジネスに迫る。


飲食チェーンが"川下"から起こした流通革命

APカンパニーの主力業態は、地鶏専門店。扱う地鶏の一つに「みやざき地頭鳥(じとっこ)」がある。実は社長の米山は、1号店を開く時、美味しいものを安く提供したいと、全国から地鶏を取り寄せては試食を繰り返したという。その中で、肉の味が美味しく、他の高級地鶏と比べて生産性が高かった宮崎県の「じとっこ」を選んだ。しかし、業者から仕入れるのは1羽単位なのに、店で売れるのはモモ肉ばかり。他の部位が残り、売れば売るほど赤字になった。そこで思いついたのが、生産者との直接取引。米山は、早速、宮崎に向かったが、いきなりやって来た東京者に生産者は首を縦に振らない・・・。ここから、米山氏の流通革命が始まった!

キーワードは"リピーター獲得"!売り方に独自戦略あり!

客のリピート率6割を誇るAPカンパニー。その裏には、客をもてなし尽くす独自のワザがあった。それは今、流行りの低価格戦略ではなく、"無料のサービス"で徹底的に客をもてなすということ。APカンパニーが "ジャブ"と呼ぶこのサービスは約500種類あり、じわじわと響いて客は店のファンになっていく、という仕掛け。生産者が作った「価値ある食材」を、残さず食べてもらいたいと言う気持ちから始まったというこのサービス。生産者直結だからこその接客術だ。勝負は、客が店にいる約2時間。"感動"でリピーターを増やす店舗戦略に迫る。

一次産業を活性化する!

鮮魚を中心とした店舗でも、生産者である漁師と直接契約を結んでいる。更に、九州の離島で朝獲れた魚を、その日のうちに東京の店に出すという離れ業も実現してみせた。魚の仕入れ全て任されているのが、副社長の野本。野本のところには、その取り組みを知って、全国の漁師から「APと組んで、衰退する地元の漁業を活性化したい」という連絡が入る。
そしてこの6月、ついに自社で漁業に乗り出した。漁師は、なんと地元のハローワークで募集。"憧れ"の漁師になりたいと、大手企業を退職してまで応募して来た男性もいた。
地方の一次産業の活性化に、いかに貢献できるのか・・・新しいビジネスモデルを目指す。

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