2014年6月5日木曜日

南アフリカ共和国 民主化20周年記念『ネルソン・マンデラ記念講演会』開催のご案内

2014年6月5日



南アフリカ共和国 民主化20周年記念『ネルソン・マンデラ記念講演会』開催のご案内

プレスリリース

2014年6月3日(火)、神奈川大学横浜キャンパスにおいて『ネルソン・マンデラ記念講演会 市民にとっての政府の役割~市民権を構成するものは何か~』を開催いたします。
2014年4月、南アフリカ共和国は人種差別政策(アパルトヘイト)を撤廃し、民主化を果たしてから20周年を迎えました。
本講演会では、南アフリカ共和国特命全権大使のモハウ・ペコ氏をお招きし、市民と政府の関係を中心に、過去20年の挑戦や故ネルソン・マンデラ元大統領の功績についてご講演いただきます。※逐次通訳付き(英語→日本語)
日時
2014年6月3日(火)14:40~16:10 
会場
神奈川大学横浜キャンパス 3号館305講堂 
参加費
無料 どなたでもご参加いただけます。
講演者
南アフリカ共和国特命全権大使モハウ・ペコ氏
Her Excellency Dr. Mohau Pheko,
Ambassador of the Republic of South Africa
テーマ
市民にとっての政府の役割~市民権を構成するものは何か~
The Role of Government Towards Its Citizens/ What Constitutes Citizenship?
主催
神奈川大学 国際センター

本件に関するお問い合わせ

神奈川大学 国際センター
電話045-481-5661(代)

プレスリリース発信元

〒221-8686 横浜市神奈川区六角橋3-27-1
神奈川大学 広報部
電話:045-481-5661(代)
FAX:045-481-9300

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ヨコハマ経済新聞 サイト

南アフリカ大使館 サイト

神奈川大学でネルソン・マンデラ記念講演会-南アフリカ民主化20周年記念

講演する南アフリカ共和国特命全権大使のモハウ・ペコさん

同講演会は、南アフリカ共和国が人種差別政策(アパルトヘイト)を撤廃し、民主化を果たしてから20周年を迎えたことを記念して実施。南アフリカ共和国特命全権大使のモハウ・ペコさんが登壇し、市民と政府の関係を中心に、過去20年の南アフリカの挑戦や、南アフリカ初の全人種参加選挙を経て大統領に就任した故ネルソン・マンデラ元大統領の功績について講演する。        

 ネルソン・マンデラは、若くして長く続いていた「非白人」を差別する「アパルトヘイト」政策の反対運動に取り組み、1964年に国家反逆罪で終身刑の判決を受け、27年間の獄中生活の後、1990年に釈放された。1991年にアパルトヘイト撤廃を実現し、1993年にノーベル平和賞を受賞した。1994年には国民の圧倒的な支持を受けて南アフリカ大統領に選ばれ、1期5年間の任期を務めた。2013年12月5日に95歳で亡くなった。

 モハウ・ペコさんは、南アフリカ出身。アフリカの社会・経済発展を促すためのプロジェクト形成およびソーシャルマーケティングの専門家で、これまでに国際貿易、グローバリゼーション、人権、気候変動、民主主義などの課題に一貫して取組んできた。

 ペコさんは、「観念、という市場には多くの議論のスペーが与えられるべき。かかわりを持った人々には情報が与えられ、教育される基盤を作るべきだ。なぜならこれらの行動を通してはじめて、それぞれの願望や憧れに語りかけてくる南アフリカ、そしてアフリカを創造しようと奮起する力を得るから」と話す。

参考

モハウ・ペコ 南アフリカ大使 2012.5.15 YouTube 1時間25分

南アフリカのペコ大使、東京の国連大学で講演 2012.10.08 サイト 
 ※講演の内容は一国の大使というよりは、外務大臣、首相のような気概を感じた。南アフリカと世界との関係を見据えて、アフリカ諸国の国連へのアピール。



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参考 

サイト 

ネルソン・マンデラ民主化20周年記念講演会

Can science and technology drive development and democracy?
南アフリカ共和国を知る

講師:モハウ・ペコ Ambassabor Mohau Pheko

   駐日 南アフリカ共和国大使館 特命全権大使
 日時:2014年6月5日(木)14:00〜

場所:大垣フォーラムホテル 3階「青雲」


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偉人の精神を受け継いで
2014-05-16

サイト

5月14日の夕べ、OISTでは南アフリカ共和国駐日特命全権大使モハウ・ペコ氏を迎え、ネルソン・マンデラ記念講演を開催しました。演題は、「科学技術は開発と民主化を両立できるか」。この問いに対し、ペコ大使は力強く「Yes!」と答えました。300人近くの聴衆が示唆に富むプレゼンテーションを聴講し、アフリカにおける科学技術の発展の必要性について認識を新たにしました。

 自身も南アフリカ共和国出身であるジョナサン・ドーファン学長は、開会にあたり、この同郷の人物の偉業と貢献を振り返りました。マンデラ元大統領を「マディバ」という愛称で呼び、「元大統領はいつも笑顔を絶やさず、自らの使命に揺るがぬ信念を持っていました」と語った上で、「彼が示した人道的活動と思いやりの精神を、決して忘れてはなりません」と述べました。

 ドーファン学長の紹介に続き、ペコ大使の講演が始まりました。まず初めに、アフリカ大陸における、豊かな科学技術の歴史を浮き彫りにしました。エジプトの巨大ピラミッドといった建築上の功績から、割り算や掛け算が記述されている3万5千年前の数学の教科書、現代医学にも通じる慣習まで、様々な例が挙げられました。しかし、このような遺産があるにもかかわらず、近年アフリカにおける科学技術の発展は、社会不安や投資不足により低迷しています。

 続いて大使は、教育や科学への投資、特許の面から、世界各国を比較しました。日本がほぼ全分野において高順位を占める一方、明らかにアフリカは科学技術の発展につながるこれらの要素を欠いていることが示されました。「民主主義を推し進めるために科学技術を用いようとするのであれば、まず科学技術を持っていなければなりません」と同大使は指摘しました。

 現在このような格差がアフリカと他国との間にあるにも関わらず、大使は希望のメッセージを口にしました。アフリカ経済は成長しており、今こそ、より多くの資力を科学技術に注ぎ、雇用創出とさらなる経済成長に拍車をかける時が到来しています。大使は、自国政府の助成金と他国からの投資を合わせることが、最良の方策だと確信しています。このメッセージを世界中に広める中で、大使は複数の人から同じ質問を受けたと話しました。それは、アフリカにとって、科学技術の発展を目指すよりも、社会不安や多くの人々に基本的生活必需品が不足している現状を解決する方が先ではないか、という指摘です。これに対し、大使は「例えば、人工衛星を打ち上げることができれば、洪水時には洪水の様子をとらえることができます。地球温暖化により大陸のどの地域が影響を受けているか特定できますし、動物の群れに何が起きているかを観察し、問題を緩和する対策を立てることもできます。」と答え、さらに、「これこそが、日本をはじめとする国々、OISTのような機関等と協力関係を結べる分野であり、アフリカ大陸における課題の多くを解決することができると考えています。」と付け加えました。

 講演の終わりに、大使は「この話が皆さんの琴線に触れ、論議を生みだし、将来、アフリカと科学技術的連携を発展させるきっかけとなれば幸いです」と述べました。

(エステス キャスリーン)











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