2015年2月3日火曜日

後藤健二さんが伝えたかったこと

2015年2月3日 7:09

NHKニュースより



「後藤健二さんが伝えたかったこと」
 ミッション系の女子中高一貫校、玉川聖学院(世田谷区)では〇五年から毎年五月、中学三年生に平和に関する特別授業を行ってきた。

 同校は二日、ホームページでこう記した。

「後藤さんが私たちに伝えてくださったメッセージは、どんなに悲惨な現実があったとしても、怒りや憎悪を膨らませるのではなく、事実を事実として見極めることであり、その中から自分の置かれた場で、平和への道筋を探り出す努力をすることの大切さでした。今、あらためてその意味を問い直したいと思います」





 事実の追求をあきらめているのではないか?
 責任者に問うことをやめているのではないか?
 無視されても問い続け、記録に残すことが、
 いつか真実に辿り着き、変化するときがくる。

・北朝鮮の拉致問題を当初無視し続けて来た理由。

・北朝鮮に拉致されていた人がいるにもかかわらず、最高の外交カードである金正男を無条件で釈放した理由。

・今回の後藤健二さんの件で親日国であるトルコにきちんと協力を要請したのか?親日のトルコが何もしないのは政府が働きかけたのでは?

・政府だけでなく、野党はどんな動きをしたのか?

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NHKニュースより

知人の栗本氏「ショックで何も考えられない」


 後藤健二さんと10年以上のつきあいがある映像ディレクターの栗本一紀さんは、後藤さんを殺害したとする映像が投稿されたことについて、

「しばらくは声も出ず、ショックで何も考えられませんでした。

彼は本当に意志の強い、理想を決して捨てない人でした。

思い出すのは後藤さんが残した

『何かあっても責任は私にあります。

シリアの人たちに責任を負わせないでください』

ということばです。

われわれは誰のせいにもしてはいけないのではないか、

憎しみを増やすことは後藤さんを悲しませることになるのではないかと思います。

今回の事件でイスラム国の残虐性やテロの非道性を知ったが、どうしてこのようなことが起こったのかを、よく考えることが必要だと思います。

これまで、後藤さんが命を懸けて伝えようとしてきたこと、彼の尊い遺志を私たちは継いでいかなければならない。

後藤さんが伝えたかったことは人間の愛、本当に苦しんでいる人たちへの共感だと思います」と話していました。

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2ちゃんねるより

「小さな心と身体(からだ)に、背負いきれないほどの大きな重荷を背負わせてしまう-それが『戦争』」。

後藤健二さんは、紛争地域の取材を続け、命や子どもたちの人権の大切さを訴えるメッセージを送ってきた。その言葉は、各地で後藤さんと接してきた人たちの心に深く刻み込まれている。

 後藤さんは「日本の子どもたちも世界の子どもたちも、平等で同じ権利を持っています」などとツイッターやブログに記し、全国で講演活動
を行ってきた。

 千葉県袖ケ浦市の公民館で二〇一一年九月に開かれた市民講座を担当した簑島正広・同市立中央図書館長(58)は、後藤さんの言葉をよく覚えている。

 「世界で一番大切なものは人権です」。

後藤さんは、紛争地域で人権が守られず苦しむ人たちがいることを力説した。簑島さんは「宗教や文化、言葉、歴史などを十分理解して付き合っていくことが大事とも話されていた」と振り返った。

 大正大(東京都豊島区)では、後藤さんが一〇年から四回の講義を行い、「子どもの権利をどう守るかを考えていかなくてはいけない」
と語った。

 同大人間学部の落合崇志(たかゆき)教授(58)は「いつの時代、どの国でも紛争や貧困の犠牲になるのは子どもたちということを学生たちに知ってほしいという思いが伝わってきた」と話した。




 長崎市の児童養護施設「明星園」では、後藤さんが一〇年秋に宿泊し、子どもたちと交流した。

 奥貫賢治園長(66)は「『厳しい環境にいる世界の子どもたちのことを知ってもらいたい』と話した後藤さんの言葉が印象に残っている。
その言葉を受け継ぎ、世界の紛争や貧困の問題を考えていきたい」という。



 ミッション系の女子中高一貫校、玉川聖学院(世田谷区)では〇五年から毎年五月、中学三年生に平和に関する特別授業を行ってきた。

 同校は二日、ホームページでこう記した。

「後藤さんが私たちに伝えてくださったメッセージは、

どんなに悲惨な現実があったとしても、怒りや憎悪を膨らませるのではなく、

事実を事実として見極めることであり、その中から自分の置かれた場で、

平和への道筋を探り出す努力をすることの大切さでした。

今、あらためてその意味を問い直したいと思います」 

ソース(東京新聞)





写真=玉川聖学院の中学3年生に特別授業をする後藤健二さん=2012年5月、東京都世田谷区で(同校提供)


「目を閉じて、じっと我慢。
怒ったら、怒鳴ったら、終わり。
それは祈りに近い。
憎むは人の業にあらず、裁きは神の領域。
―そう教えてくれたのはアラブの兄弟だちだった。」
2010年9月27日

「日本の子どもたちも世界の子どもたちも、平等で同じ権利を持っています。」
2011年3月6日

「小さな心と身体(からだ)に、背負いきれないほどの大きな重荷を背負わせてしまう
―それが『戦争』」
2013年6月

「政治家が何か言ったとか株の上げ下げよりも、ニュースには人間的な視点が必要だ。」






図表=後藤さんのメッセージ




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